書誌事項
- タイトル別名
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- 可及的切除, 化学温熱腹膜灌流, 大動脈内動注療法および腹膜亜全摘術
説明
P234例, P362例の胃癌腹膜播種に対して, 癌減量切除術 (CRS) を 63例, 化学温熱腹膜灌流 (CHPP) を59例, 大動脈内動注療法 (IAC) を30例に施行し非施行群と予後を比較した。さらに1994年1月より11例の腹膜播種を有する胃癌に対してCHPP併用による腹膜亜全摘術 (SP) を施行した。CRS施行群とCRS非施行群の生存率は, 施行群の1年生存率, 2年生存率は47%, 10%であり, 非施行群の9%, 0%より有意に良好であり (p<0.001), 癌減量切除術としての意義が認められた。CHPP施行群, IAC施行群ともに非施行群より予後は良好で (それぞれp=0.04, p<0.01), 特にCHPPはtubecular typeに (p=0.04), IACはdiffuse typeに (p=0.02) 有効性が示唆された。SPは厳重な管理下に行えば安全に行える術式であり, 完全切除の行われた症例の予後は遺残のあった症例より良好であった (p<0.01) 。以上より腹膜播種の治療は, SPを含めた可及的な切除をめざすとともに, CHPPとIACによるsandwich療法を行うことが重要である。
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 22 (2), 179-185, 1997
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679325691648
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- NII論文ID
- 130006790977
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可