書誌事項
- タイトル別名
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- The Study of Clinical Effect and Usege of Basic FGF (Fibroblast Growth Factor)
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説明
塩基性線維芽細胞増殖因子 (basic FGF) は, 組織再生を促進するタンパク製剤としてはじめて臨床応用された細胞増殖因子である。basic FGFの創傷治癒における臨床効果を肉眼的また組織学的に確認した。その結果, 肉眼的な治癒促進効果は, 感染創でもdebritmentをすることにより有効であった。血流の少ない部位の創傷治癒も効果を示した。創部の治癒に伴う肥厚性瘢痕・ケロイド形成は認めなかった。組織学的にKi64抗原染色で線維芽細胞の増殖は促進されていた。また, CD34抗原染色により血管の増生を認め血管新生が確認された。さらにα-平滑筋アクチン染色により染色陽性細胞を認め線維芽細胞の筋線維芽細胞への分化が行われていると考えられた。今回の検討で, basic FGFは非常に強い組織修復作用を示すことが確かめられた。
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 28 (4), 742-747, 2003
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679326387712
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- NII論文ID
- 10011728537
- 130006791473
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- NII書誌ID
- AN00002502
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可