書誌事項
- タイトル別名
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- Surgical Procedures for Bowel Obstruction of Peritoneal Metastasis in Gastric Cancer
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説明
胃癌の腹膜播種によるイレウス52例を対象として手術術式の選択および外科治療の効果を経口摂取可能期間から検討した。術式の中では人工肛門造設術が42%と最も多く,次にバイパス術29%,腸管切除と人工肛門あるいは吻合術が15%であった。術式別の生存期間では人工肛門造設術が19カ月と最も長かった。術式別の経口摂取可能期間では切除術+αが13カ月と最も長かった。化学療法の有無別に経口摂取期間を比較すると,化学療法施行群の方が切除術+αと人工肛門造設術群で長かったが,症例の偏りが見られることより結論的なことは言えない。腹膜播種の形態と経口摂取可能期間の比較では直腸型が最も良好であった。以上,胃癌の腹膜播種によるイレウスに対しては,その患者に最も適した解除術を行うことにより経口摂取をはじめとするQOLの改善につながるものと考えられた。
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 23 (2), 199-203, 1998
日本外科系連合学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679327102464
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- NII論文ID
- 10012367341
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- NII書誌ID
- AN00002502
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- ISSN
- 18829112
- 03857883
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可