チリロウバイ(二枚貝綱 : クルミガイ目)の起源と移動

書誌事項

タイトル別名
  • Origin and Migration of Robaia robai (Kuroda)(Bivalvia : Nuculoida)
  • チリロウバイ(2枚貝綱:クルミガイ目)の起源と移動〔英文〕
  • チリロウバイ 2マイガイコウ クルミガイモク ノ キゲン ト イドウ エイブン

この論文をさがす

抄録

チリロウバイ(Robaia robai)は日本海, オホーツク海周辺の下部浅海帯∿漸深海帯に生息している二枚貝である。また, 鮮新世∿更新世前期の大桑・万願寺動物群の深海の貝化石群集に優占種としても認められている。今回, 北海道の中部中新統石井沢層より本種の化石を発見し, サハリン北部の中新統からもRobaia praerobaiとして報告されていることを明らかにした。その結果, 本種は中新世前期にシュミット半島付近に出現し, 中新世中期には北海道東部にまでは確実に南下し, さらに, 鮮新世∿更新世前期には本州日本海側で栄え, 氷河時代を生きのびて現在に至っていることが明かとなった。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ