琵琶湖産主要貝類の基礎代謝量について

  • 東 怜
    Department of Biology, Faculty of Liberal Arts, Shiga University

書誌事項

タイトル別名
  • Basal Metabolism of Principal Molluscs in Lake Biwa-ko
  • ビワコサン シュヨウ カイルイ ノ キソ タイシャリョウ ニ ツイテ

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抄録

1. びわ湖に生息している主要貝類5種(セタシジミ, タテボシ, イケチョウガイ, カラスガイ, ナガタニシ)の基礎代謝量を呼吸量より計算した.2. 貝類の酸素消費量は, 肉質部の乾燥重量あたりでみると, 発育段階の低いものは, 高いものにくらべて著しく大きいが, 貝1個あたりでくらべると, 酸素消費量は殻長の大きさに正比例して増加している.3. 貝類が1日に必要とする熱量は, 殻長14cmのイケチョウガイでは夏期は0.2, 冬期は0.04カロリー, 殻長3cmのセタシジミでは, 夏期は0.05, 冬期は0.01カロリー, 殻高5.5cmのナガタニシでは夏期0.07, 冬期0.02カロリーである.

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