二枚貝殻体における混合稜柱構造, 繊維稜柱構造, 葉状構造の理論形態

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  • Theoretical Morphology of Composite Prismatic, Fibrous Prismatic and Foliated Shell Microstructures in Bivalves

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13種の二枚貝について, それらの貝殻微細構造を理論形態学的に解析した。まず, 繊維稜柱構造, 葉状構造, 混合稜柱構造について, 殻の外表面あるいは殻に平行な切断面における微細構造ユニットの伸長方向を電子顕微鏡で観察した。その結果, 殻の前縁や後縁では微細構造ユニットが成長線に対して僅かに斜交し, その斜交の程度は一つの殻の中でも部位によって様々に異なることがわかった。微細構造ユニットが成長線に対して斜交する場合には, 微細構造ユニットの伸長方向は成長線と直交する方向よりも常に腹縁側へと傾く。貝殻を構成する多数の結晶の成長をモデル化し, このモデルに基づき微細構造ユニットの成長をシミュレートしたところ, 観察された前述の特徴は, 微細構造ユニットが細長く伸長するように成長すると仮定したときによく再現されることがわかった。

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