カタハガイのグロキディウム幼生の形態

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タイトル別名
  • Morphology of the Glochidium of Pseudodon
  • カタハガイ ノ グロキディウム ヨウセイ ノ ケイタイ

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抄録

1980年2月から4月にかけて福岡県矢部川水系二ッ河川と岡山県旭川水系祇園用水の2箇所でカタハガイの採集を行なった。その結果, 66個体の妊卵貝が採集され, そのうち12個体(4個体は二ッ河川, 8個体は祇園用水)に成熟したグロキディウム幼生がみられた。妊卵貝では4枚の鰓全部が保育のうとなっており, 保育のうの色は乳白色であった。グロキディウム幼生は半長円形の貝殻を持ち, 刺状突起のないLampsilis typeのものであるが, 貝殻の腹縁は鋭く尖っていた。グロキディウム幼生は非常に小さく, 殻高0.063mm, 殻長0.058mmであった。ちょうつがい線はほぼまっすぐで, その長さは0.043mmであった。またいわゆるLarval threadはみられなかった。

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