コハクオナジマイマイにおける殻色の遺伝

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タイトル別名
  • The Inheritance of Shell Color in the Land Snail Bradybaena pellucida
  • Inheritance of Shell Color in the Land

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説明

コハクオナジマイマイは、殻の色帯および地色について多型的である。千葉県館山市で、本種の無帯・黄色(YU)、有帯・黄色(YS)、茶色・無帯(BU)、および茶色・有帯(BS)の型を採集した。このうち色帯変異については、有帯が無帯に対して遺伝的に優性であることが、Asami et al. (1993)により明らかにされている。本研究では、地色の遺伝様式を明らかにすることを目的としてコハクオナジマイマイの交配実験を行った。その結果、茶色の遺伝子(C^B)が黄色の遺伝子(C^y)に対して優性であることが判明した。BSとYUの検定交雑では、YSとBUが次世代で分離した。この結果は、殻の地色と色帯が連鎖した遺伝子座により支配され、交配したBS個体は両座位におけるトランス型の2重ヘテロ接合体であったことを示唆している。

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