化学センサーの開発と流れ系分析への応用

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タイトル別名
  • Development of Chemical Sensors and Their Application to Flow Analysis Systems
  • カガク センサー ノ カイハツ ト ナガレケイ ブンセキ エ ノ オウヨウ

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抄録

フロー系分析法は,バッチ系分析法と比べて感度,精度,再現性あるいは分析速度などに関して多くの利点がある.流れに基づく分析法は分析に含まれる多くの操作を自動的にかつ迅速に行える.したがって,化学センサーを流れ系で用いることができれば,その性能を更に向上することができる.特に,イオン電極を用いる電位差分析法では,その簡便性や測定範囲の広さから,流れ系分析に広く利用されている.この総合論文では,著者らがこれまでに行ってきた化学センサーの流れ系への応用について(1)親油性イオン交換樹脂や疎水性のイオン交換体に基づく硝酸イオンセンサー,ビタミンB1イオンセンサー,四フッ化ホウ素酸イオンセンサー及び界面活性剤イオンセンサー,(2)各種緩衝液と対応する電極検出器を用いるフロー滴定法,たとえばpHガラス電極とpH緩衝液,銅イオンセンサーと銅イオン濃度緩衝液,酸化還元電極と電位緩衝液を用いるフロー滴定法,(3)ボロン酸高分子膜や抗体あるいは抗原固定化膜を用いる表面プラズモン共鳴センサーによる糖や種々の内分泌撹乱物質,(4)水環境汚染のバイオマーカーであるビテロジェニンのビーズインジェクションによるシークエンシャルインジェクション分析法に関して報告する.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 54 (12), 1123-1136, 2005

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (123)*注記

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