高エネルギー放射光励起によるセリウム及びガドリニウムの蛍光X線Kスペクトルの測定

書誌事項

タイトル別名
  • Measurement of K Series of X-Ray Fluorescence Spectra of Ce and Gd by High Energy X-Ray from Synchrotron Radiation Source
  • コウエネルギー ホウシャ ヒカリ レイキ ニ ヨル セリウム オヨビ ガドリニウム ノ ケイコウ Xセン Kスペクトル ノ ソクテイ

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抄録

高エネルギ-蛍光X線法を用いることにより,バルク材料中のランタノイドの情報を共存する遷移金属元素等の影響無しに得ることができる.本研究では,放射光施設のウィグラー光源からの高エネルギ-放射光(60∼80 keV)を励起光として,Ce及びGdのKβ蛍光X線スペクトルを測定した.Ge半導体検出器を用いたエネルギー分散型での測定では,Ce Kβスペクトルを比較的容易に取得可能であったが,スペクトル形状が使用するエレクトロニクスや蛍光X線強度により変化するという問題があることが分かった.更に高エネルギ-分解能のスペクトルを得るために,結晶モノクロメーターとイメージングプレートを用いた波長分散型での測定を試みた.その結果,Gd Kβスペクトルを5本のピークに分離可能で,エネルギ-分解能は60 eVであった.今後は,様々なランタノイド化合物の分析への応用が期待される.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 55 (6), 433-439, 2006

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (26)*注記

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