ヘアリンス中のアミノ変性シリコーンとジメチルシリコーンの分別分析法

書誌事項

タイトル別名
  • Separation Analysis of Amino Modifier Silicone and Dimethylsilicone in Hair Rinses
  • ヘアリンス チュウ ノ アミノ ヘンセイ シリコーン ト ジメチルシリコーン ノ ブンベツ ブンセキホウ

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説明

本研究では,ヘアリンスに配合されているアミノ変性シリコーン(AMS)とジメチルシリコーン(DMS)の分別分析を行うことを目的とした.一般的にシリコーンの分析にはサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)法が用いられているが,ほとんどの場合分子量が近いため,両者を完全に分離することは困難であった.そこで,ヘアリンス中のAMSを誘導体化し,SEC-紫外可視(UV-VIS)検出器-示差屈折率計(RI検出器)を用いて分別分析法の検討を行った.その結果,ヘアリンス中のAMSのアミノ基をN -スクシンイミジル-4-ニトロフェニルアセテート(SNPA)により誘導体化して,UV-VIS検出器(280 nm)でAMSを選択的に検出することで,DMSとの分別定量,及びAMSの分子量の算出が可能となった.次に,RI検出器によりDMSとAMSの総量を算出し,先にUV-VIS検出器で求めたAMS量をシリコーンの総量から差し引くことでDMSの量を算出したところ一部を除いて良好な回収率,再現性が得られた.一方,本方法を利用し,核磁気共鳴分光法(NMR法)では感度不足により測定が不可能であったAMSの変性率を算出することが可能となった.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 54 (7), 613-619, 2005

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (35)*注記

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