塩化オクチルトリメチルアンモニウム‐ドデカン酸ナトリウム混合ベシクル溶液中でのルシゲニン化学発光を利用するスーパーオキシドの特異的検出

  • 針生 泰史
    首都大学東京大学院都市環境科学研究科環境調和•材料化学専攻
  • 木村 直也
    首都大学東京大学院都市環境科学研究科環境調和•材料化学専攻
  • 大野 賢一
    昭和大学薬学部
  • 山田 正昭
    首都大学東京大学院都市環境科学研究科環境調和•材料化学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Specific Detection of Superoxide Ion Using Lucigenin Chemiluminescence in Mixed Vesicles Formed from Aqueous Mixtures of Octyltrimethylammonium Chloride and Sodium Dodecanoate
  • 塩化オクチルトリメチルアンモニウム-ドデカン酸ナトリウム混合ベシクル溶液中でのルシゲニン化学発光を利用するスーパーオキシドの特異的検出
  • エンカ オクチルトリメチルアンモニウム ドデカンサン ナトリウム コンゴウ ベシクル ヨウエキチュウ デノ ルシゲニン カガク ハッコウ オ リヨウスル スーパー オキシド ノ トクイテキ ケンシュツ

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抄録

塩化オクチルトリメチルアンモニウム(OTAC)とドデカン酸ナトリウム(SD)の混合溶液中で形成される混合界面活性剤分子集合体(混合ベシクル)を,ルシゲニン化学発光(CL)の反応場として利用すると,活性酸素(スーパーオキシドO2−·,一重項酸素1O2,過酸化水素H2O2,ヒドロキシラジカル·OH)の中でO2−·が特異的,かつ高感度に検出できることを見いだした.5.0 M OTACと1.0 M SDの等量混合溶液(pH 7.0)中での活性酸素のCL応答はO2−·を100とすると1O2 0.011,H2O2 0.021,·OH 0.037で,O2−·の検出下限(3 σ)はヒポキサンチン濃度で10−7 Mレベルであった.混合ベシクル溶液中ではルシゲニン-O2−·反応の経路が非CL反応からCL反応へと劇的に変化し,著しくCL量子収率が向上したことによると考察した.本法をO2−·の生成が推定されている新規CL反応系に適用し,その有効性を示した.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 56 (6), 425-431, 2007

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (41)*注記

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