親水性相互作用液体クロマトグラフィー/質量分析法によるヒト生体試料中アラントインの定量

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrophilic Interaction Chromatography/Electrospray Ionization Mass Spectrometry for Determination of Allantoin in Human Biological Samples
  • シンスイセイ ソウゴ サヨウ エキタイ クロマトグラフィー シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル ヒト セイタイ シリョウ チュウ アラントイン ノ テイリョウ

この論文をさがす

説明

酸化的ストレスやフリーラジカル反応との関連性などから,その生理活性が注目されているアラントインについて高感度分析法を検討した.アラントインは高極性物質であるため,通常のODSカラムでは保持が弱く,生体試料に存在する他の共存成分との分離が困難であることから,親水性相互作用クロマトグラフィーによる分離を試み,質量分析法による高感度かつ選択的分析法を検討した.更にヒト生体試料(血清,唾液,尿)中アラントインの定量を試みた.本法を適用した結果,血清の検出限界は0.03 μM(S/N =3),定量限界は0.10 μM(S/N =10)であった.また,アラントインの内標準物質であるアラントイン-1,3-15N2を酵素反応によって調製して使用した.その結果,補正を行うことですべての試料より90% 以上(RSD<15%)の回収率を得ることができた.このことから,構築した分析法は生体試料中アラントインの定量に適用できることが明らかとなった.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 54 (2), 135-142, 2005

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ