高速液体クロマトグラフィー速度論解析法を用いるニッケル(II)‐ピリジン‐2‐アルデヒドベンゾイルヒドラゾン錯体のカラム内解離反応特性の評価

  • 高橋 透
    東北大学大学院環境科学研究科自然共生システム学講座
  • 竹原 由佳
    東北大学大学院工学研究科応用化学専攻
  • 星野 仁
    東北大学大学院環境科学研究科自然共生システム学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of On-Column Dissociation Rate Constant of Ni(II) Complex with Pyridine-2-aldehydebenzoylhydrazone Using High Performance Liquid Chromatographic Kinetic Analysis
  • 高速液体クロマトグラフィー速度論解析法を用いるニッケル(2)-ピリジン-2-アルデヒドベンゾイルヒドラゾン錯体のカラム内解離反応特性の評価
  • コウソク エキタイ クロマトグラフィー ソクドロン カイセキホウ オ モチイル ニッケル 2 ピリジン 2 アルデヒドベンゾイルヒドラゾン サクタイ ノ カラムナイ カイリ ハンノウ トクセイ ノ ヒョウカ

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説明

Ni(II)-pyridine-2-aldehydebenzoylhydrazone(PAB)錯体のカラム内解離反応特性に対する固定相物性の影響を評価するため,高速液体クロマトグラフィー速度論解析法を用いてそのカラム内解離反応速度定数(kd)を測定した.エンドキャップ処理されたカラム充填剤を用いると,エンドキャップ処理されていないカラム充填剤を用いたときに比べて,小さいkdが得られた.また,kdから,固定相及び移動相それぞれにおける解離反応速度定数(kd,s, kd,m)の推算を行った.テトラブチルアンモニウムイオンを溶離液に添加してシラノール基を封鎖するとkd,sは減少したことから,固定相支持体表面のシラノール基によってNi(II)-PAB錯体の解離反応が促進されることが示唆された.以上より,Ni(II)-PAB錯体のカラム内解離反応において,固定相での反応が支配的であり,固定相物性が金属錯体のカラム内解離反応挙動を決定する極めて重要な因子であることが分かった.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 56 (3), 159-165, 2007

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (25)*注記

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