有機金属化合物共重合体の加圧熱分解によるコバルトフェライト分散炭素の合成

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis of, Cobaltferrite-Dispersed Carbons by Pressure Pyrolysis of Organometallic Copolymers
  • ユウキ キンゾク カゴウブツ キョウジュウゴウタイ ノ カアツ ネツ ブンカイ
  • Special Articles on Technology and Its Characterization for Synthesis of Inorganic Materials. Synthesis of Cobaltferrite-Dispersed Carbons by Pressure Pyrolysis of Organometallic Copolymers.

この論文をさがす

抄録

ビニルフェロセン-コバルトセン誘導体の有機金属化合物のジビニルベンゼン共重合体を,熱水の存在下において,加圧熱分解することにより,コバルトフェライト粒子が炭素マトリックス中に均一に高分散した,磁性体-炭素複合材料を合成することができた。このような材料は,導電性と磁性を兼ね備えており,電磁波シールド材,磁性トナーなどに塔用が期待できる。<BR>材料の合成の際,熱分解条件を調節することにより,試料の磁気的性質,炭素粒子の形態などを制御することが可能である。125MPa,600℃ の熱分解でコバルトフェライトが単相で炭素中に得られたが,熱分解温度の上昇とともに酸化コバルト,ウスタイトといった反強磁性相が生成し,試料の飽和磁化,残留磁化,保磁力はいちじるしく減少した。また,炭素粉体の形態も熱分解温度が600℃ から700℃ へと増加すると,合体多面体状炭素から球状炭素へと変化する傾向を示した。さらに,共重合体中の金属濃度が高いほど,炭素粒子の粒径は小さくなった。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ