亜硫酸カルシウム半水和物の熱分解生成物の粒子形態およびS-O結合状態

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タイトル別名
  • Particle Shapes and S-0 Bonding States for the Thermal Decomposition Products of CaSO<SUB>3</SUB>· 1 /2 H<SUB>2</SUB>O
  • アリュウサン カルシウム ハン スイワブツ ノ ネツ ブンカイ セイセイブツ
  • Special Articles on Technology and Its Characterization for Synthesis of Inorganic Materials. Particle Shapes and S-O Bonding States for the Thermal Decomposition Products of CaSO31/2H2O.

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抄録

590~810℃ の温度領域において,CaSO3・1 /2 H2Oを水素(H2)中あるいは窒素(N2)中で熱分解して得た生成物の粒子形態および生成物粒子表面のS-O結合の状態について検討した。<BR>CaSO3・ 1 /2 H2OをH2中あるいはN2中で加熱して得た生成物の粒子形態を観察した。生成物の粒子形態および大きさは雰囲気には依存しなかった。590℃ および650℃ での生成物は,板状の一次粒子が凝集してできた3~5μmの大きさの球状粒子であった。810℃ での生成物は,球状粒子で表面に粒状粒子が生成していた。<BR>CaSO3・1 /2 H2OをH2中あるいはN2中で加熱して得た生成物の赤外吸収スペクトルを測定し,雰囲気の影響を検討した。590℃ での場合,生成物粒子表面のS-O結合は類似していた。650℃ での場合,生成物粒子表面のS-O結合が異なり,H2中ではN2中の場合よりも多くの種類のS-O結合が存在することが明らかとなった。810℃ まで加熱すると生成したCaSO4のSO42-は類似した結合状態になることがわかった。

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