胸腔頂部神経鞘腫に対する胸腔鏡手術

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タイトル別名
  • Thoracoscopic resection of neurogenic tumor in the thoracic apex: A case report
  • A case report

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抄録

胸腔頂部に発生する神経原性腫瘍に対する外科的治療は手術アプローチの選択が難しい.手術操作が可能な術創と視野を確保するため大きな術創を必要とし侵襲が大きい.そこで近年,胸腔鏡手術が選択されるようになってきた.縦隔腫瘍に対し胸腔鏡手術が広く行われているとはいえ,胸腔頂部の腫瘍に対する胸腔鏡手術は技術的に容易ではなく適切な手術操作を要する.症例は25歳男性.健康診断で右肺尖部に異常影を指摘され当院を受診した.胸部CTで右胸腔頂部に腫瘍を認め,胸腔頂部に発生した神経原性腫瘍と診断し胸腔鏡手術を施行した.腫瘍は交感神経幹から発生し胸腔頂部から半球状に突出しており,周囲を剥離し腫瘍を切除した.経過は良好であり,術後4日目に退院した.胸腔頂部の神経原性腫瘍に対して胸腔鏡手術は良好な視野を得ることができ,安全な手術操作が可能であった.

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