胸腔鏡下に切除した肺原発粘液嚢胞腺癌の1例

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タイトル別名
  • A case of pulmonary mucinous cystadenocarcinoma resected with video-assisted thoracoscopic surgery

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抄録

症例;63歳,男性.2000年胸部X線検診では異常所見は指摘されなかったが,2001年検診で異常陰影を指摘され,肺癌疑いで2002年2月当科へ紹介された.胸部X線写真および胸部CTで右上肺野,縦隔側に6cm大の腫瘤を認め,胸部MRIでは神経原性腫瘍も疑われた.CEA 7.1ng/mlと高値で,腹部は内視鏡,CTともに異常なし.2002年2月20日胸腔鏡下に右上葉切除術を施行,術中病理診断でmucinous cystic tumorの診断であった.悪性病変を完全に否定できないとの診断であったため,ND2aのリンパ節郭清を追加した.術後最終病理診断はmucinous cystadenocarcinomaであった.術後経過は良好で術後約6年の現在無再発通院中である.本疾患は比較的稀であり,本邦では13例の報告を認めるのみであった.今回文献的考察を含め報告する.

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参考文献 (18)*注記

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