術後創部から発症した肺ヘルニアの1例

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タイトル別名
  • A case of intercostal lung hernia from previous thoracotomy space

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説明

症例は56歳男性,54歳時にPort access法,右前側方切開で開胸し大動脈弁置換術を施行された.その後,咳嗽時に術創部の突出と疼痛が出現し,徐々に増悪を認めた.胸部動態CT撮影で,右第3肋間,胸骨右縁から前腋窩線にかけての肋間筋の欠損と,Valsalva手技時における大胸筋下への肺脱出を認め,肺ヘルニアと診断され当科で手術を施行した.術中所見において,同部位に10×2 cmのヘルニア門を認め,ePTFE patchを胸腔側に縫着し,ヘルニア門閉鎖術を行った.肺ヘルニアは比較的稀な疾患であり,今回我々は開胸術後の肋間肺ヘルニアを経験したので,文献的考察を含めて報告する.

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参考文献 (18)*注記

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