腕神経叢(C8,Th1)より発生した神経鞘腫の一切除例

書誌事項

タイトル別名
  • An operative case of schwannoma arising in the brachial plexus (C8, T1)

この論文をさがす

抄録

症例は25歳女性であり,健康診断の胸部Xpにて右肺尖部の異常影を指摘され,当科紹介となった.術前の生検では確定診断を得られなかったが,画像所見より腕神経叢下幹由来の神経原性腫瘍を強く疑った.胸腔鏡下に腫瘍生検を行い,術中迅速病理検査にて神経鞘腫と診断されたため,Door open(胸骨部分切開+第三肋間開胸)およびTMA(Transmanubrial approach)を併用した開胸下に被膜内腫瘍摘出術を施行した.術後は第IV,V指尖の異常知覚のみで他の機能障害を認めなかった.胸腔内に進展した腕神経叢由来の神経鞘腫は稀であり,診断ならびにその治療方法,特に機能温存に留意した術式について検討を行った.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (17)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ