大動脈脱転を行い切除した左主気管支発生粘表皮癌の1例

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  • Resection of mucoepidermoid carcinoma of the left main bronchus by retraction of the aortic arch

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抄録

<p>左主気管支入口部に発生した粘表皮癌に対して大動脈脱転を行い,気管支切除および吻合を行った症例を経験したので報告する.症例は22歳男性,血痰があり当院紹介となった.胸部造影CT検査にて左主気管支入口部を閉塞する血流豊富な腫瘤を認め,壁外浸潤の可能性が示唆された.気管支鏡検査では膜様部に基部のある腫瘍は易出血性であった.手術では大動脈の前方への牽引を行い,左主気管支と気管分岐部を十分に露出した.良好な視野で腫瘍を含めて左主気管支を楔状に切除し,吻合を行った.</p>

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