コンポジックスメッシュシートを用いた胸壁再建症例の検討

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  • Six cases of chest wall reconstruction using composix mesh sheet

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胸壁腫瘍,悪性腫瘍の胸壁浸潤に対し,胸壁合併切除再建術は広く用いられる.胸壁欠損が大きく,胸壁動揺の懸念が生じる場合は,人工材料による胸壁再建が必要である.2005年8月より2008年3月までに胸壁合併切除の6症例に対し,コンポジックスシートを用い胸壁再建を行った.原疾患は原発性肺癌の胸壁浸潤2例,胸腺腫の胸壁浸潤1例,乳癌の胸壁浸潤1例,線維性骨異形成症1例,胸壁脂肪腫1例であった.合併切除した肋骨は2本切除が2例,3本が2例,4本が2例で,胸壁欠損範囲は6×6 cm~20×6 cmの範囲を再建した.手術時間は245分から470分で出血量は100~1600 mLであった.術後在院日数は11日~21日(平均14.8日)で術後合併症が生じた症例はなかった.コンポジックスシートは胸壁再建素材としても適度な強度を有し,また欠損範囲にあわせて容易に加工することができ創感染の危険性も低いと考えられた.

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