長伐期大径化施業へ向けた壮齢カラマツ人工林の強度間伐に関する研究

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タイトル別名
  • Studies on the heavy-thinning of middle-aged Larch plantations for long-rotation management to obtain large timbers.
  • チョウバツキ タイケイカ セギョウ エ ムケタ ソウレイ カラマツ ジンコウリン ノ キョウド カンバツ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

壮齢期に達しつつある戦後拡大造林されたカラマツ人工林は,長伐期大径材生産への施業技術の転換を余儀なくされているが,現実林分では施業が遅れ高密林分か顕在化しており,効果的な間伐方法の確立が求められている。強度間伐は有効な間伐方法として期待されるが実施例が少なく,林分構造や生長量への影響については具体的に解明されていない。そこで本研究では,継続的な林分調査および樹幹解析を通して,強度間伐林分と無間伐林分の林分構造と生長量の分析および生長予測を行い,強度間伐の実効性を検討した。その結果,とくに優劣の激しい高密度林分において短期間で樹冠の拡大や林分構造の改善といった間伐の効果が現れ,その後も林木の形質の改善や胸高直径生長の増加といった林分の安定的な生長が認められた。さらに長期的にも,林分密度を適正に保ち平均胸高直径は大径材生産が可能な径級に到達することが予測され,強度間伐は長伐期大径化への効果的な間伐方法であることが示された。

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