岩手・宮城内陸地震による胆沢ダム洪水吐き被害の調査・分析

  • 佐々木 隆
    (前)国土交通省 東北地方整備局 胆沢ダム工事事務所
  • 小山 幸男
    国土交通省 東北地方整備局 胆沢ダム工事事務所
  • 佐藤 彰
    国土交通省 東北地方整備局 胆沢ダム工事事務所
  • 宍戸 善博
    (前)国土交通省 東北地方整備局 胆沢ダム工事事務所

書誌事項

タイトル別名
  • Survey of Damage on Spillway Concrete Structures by The 2008 Iwate-Miyagi Inland Earthquake
  • イワテ ミヤギ ナイリク ジシン ニ ヨル イサワ ダム コウズイハキ ヒガイ ノ チョウサ ブンセキ

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抄録

2008年6月14日午前8時43分岩手県内陸南部を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生した。建設中の胆沢ダムは震源地より約10kmに位置し,今回の地震によりフィルダム堤体,洪水吐き等に被災が発生した。洪水吐きにおいては,コンクリート構造物内のひび割れ被害,基礎部の変状,止水板の断裂等の被害が生じた。大型の洪水吐きに関しては,大規模地震による被災事例が国内外でもほとんど見られず,今回の事象は,ダム関連構造物の被害形態を知る上で非常に貴重なものである。本論文は,地震によるひび割れ被害の合理的な調査方法を論じ,貫通ひび割れを生じた構造物の修復方法を述べるとともに,動的解析によって貫通ひび割れ被害シミュレーションを実施した結果を報告するものである。

収録刊行物

  • ダム工学

    ダム工学 19 (2), 76-93, 2009

    一般社団法人 ダム工学会

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