ロック材料特性を考慮した渡邊・馬場法による石淵ダムの岩手・宮城内陸地震時沈下と崩壊時変位量

書誌事項

タイトル別名
  • Settlement Analysis of Ishibuchi Rock-Fill Dam by Iwate-Miyagi Inland Earthquake and Evaluation of Displacement at Collapse by Watanabe-Baba Method Considering Rock Material Property
  • ロック ザイリョウ トクセイ オ コウリョ シタ ワタナベ ・ ババホウ ニ ヨル イシ エン ダム ノ イワテ ・ ミヤギ ナイリク ジシンジ チンカ ト ホウカイジ ヘンイリョウ

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説明

2008年岩手・宮城内陸地震により震源近郊のロックフィルダムである石淵ダムの天端において55cmの沈下が発生した。本研究では,石淵ダムの動的応答解析を行い,円弧すべりを仮定した渡邊・馬場法による残留変形解析によって算出された残留変形量と実測沈下量を比較した。その結果,石淵ダム堤体の強度パラメーターを推定して,実測残留沈下量を合理的に説明することができ,残留変形法の適用性が高いことが証明できた。さらに,ダム天端と満水位との差程度まで地震時沈下が発生する様子を解析し,石淵ダムが崩壊するときの地震の大きさと天端沈下量との関係を導くことができた。ダムの沈下が起きた大部分の原因として,古い盛立て方法に伴う密度低下と強度不足が挙げられる。

収録刊行物

  • ダム工学

    ダム工学 26 (1), 5-17, 2016

    一般社団法人 ダム工学会

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