アシルフェロセン類の酸触媒酸化分解反応

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タイトル別名
  • The Oxidative Decomposition Reaction of Acylferrocenes under Acidic Conditions
  • アシルフェロセンルイ ノ サン ショクバイ サンカ ブンカイ ハンノウ

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抄録

アシルフェロセン類の酸化反応をメタノール溶媒中トリクロロ酢酸存在下で行い,アルキルフェロセン類の酸化反応とは異なる反応を見いだした.この反応は二段階からなっており,第一段階では,カルボニル基へのプロトン付加によりカルボカチオンが生成し,第二段階では,さらにシクロペンタジエニル基一鉄結合が切れFe2+を生成する.Fe2+はただちにFe3+に酸化される,Fe3+やイオンが酸化剤となり,他のフェロセン核を酸化分解するものと考えられた.反応速度と溶媒,置換基の構造の間には密接な関係があり,立体効果や電子的な効果などで合理的に説明できる.

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参考文献 (13)*注記

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