DBUを用した二酸化炭素と二硫化炭素からの炭酸ジアルキルおよびチオ炭酸ジアルキル生成における反応の相違

堀 勇治, 永野 義彰, 福原 隆, 寺本 修二, 谷口 宏

doi:10.1246/nikkashi.1987.1408

書誌事項

タイトル別名

Difference of Chemical Behavior of Carbon Dioxide and Carbon Disulfide on the Reaction with DBU Forming Dialkyl Carbonates and Trithiocarbonatest
Novel organic synthesis using DBU. XI. Difference of chemical behavior of carbon dioxide and carbon disulfide on the reaction with DBU forming dialkyl carbonates and trithiocarbonates.

説明

水あるいはアルコール存在下のDBUは,CO₂を可逆的に吸収してDBUの炭酸塩あるいは炭酸水素エステル塩を生成した。また,この塩は温和な条件下でアルキル化剤と反応し,好収率で炭酸ジアルキルを生成した。<BR>一方,水とCS₂とDBUの(モル比2:3:4)混合物を,80℃ に加熱すると,1モル当量のCO₂を発生して,2モル当量のDBUのトリチオ炭酸塩が生成し,さらにこれはアルキル化剤と反応して,好収率でトリチオ炭酸ジアルキルを生成した。<BR>これらのCO₂とCS₂の場合の反応の相違は,生成するS-イオンの求核性がO-イオンよりも大きいためと考察した。

収録刊行物

日本化学会誌（化学と工業化学）

日本化学会誌（化学と工業化学） 1987 (7), 1408-1413, 1987-07-10

公益社団法人日本化学会

詳細情報詳細情報について

CRID: 1390282679364844544

NII論文ID: 130004060462

DOI: 10.1246/nikkashi.1987.1408

ISSN: 21850925; 03694577

Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nikkashi1972/1987/7/1987_7_1408/_pdf

データソース種別

JaLC
Crossref
CiNii Articles

抄録ライセンスフラグ: 使用不可

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