オゾン雰囲気中のステンレス鋼316およびAl<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>-SiO<SUB>2</SUB>系セラミックスの挙動

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タイトル別名
  • Behavior of 316 Stainless Steel and Al<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>-SiO<SUB>2</SUB> Ceramics in Ozone Environment
  • オゾン雰囲気中のステンレス鋼316およびAl2O3-SiO2系セラミックスの挙動
  • オゾン フンイキチュウ ノ ステンレス コウ 316 オヨビ Al2O3-Si
  • Behavior of 316 Stainless Steel and Al2O3-SiO2 Ceramics in Ozone Environment.

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本論文は,ステソレス鋼316とAl2O3-SiO2系セラミックスのオゾン処理による表面層破壊過程について検討した.用いたオゾン環境は約4.5vo1%オゾンガスと20ppmオゾン水であった。走査式電子顕微鏡(SEM),X線回折,オージェ電子顕微鏡を使用し,試料表面状態変化を評価した.また,オゾン水によるバッチ試験の場合は,ICP(誘導結合プラズマ)装置を使って溶出物質濃度の経時変化を測定した.ステソレス鋼316の場合,オゾンガスの中では表面にはMoSi2,FeOOHとCrO,Crが生成されると同時にオゾンガスでこの膜が破壊されることがわかった.主要な腐食メカニズムは粒界相腐食である.ステンレス鋼SUS316のオゾソ水漫漬によるFe,Cr,Niの溶出量は単純増加し,10日目の溶出量はステンレス鋼試料の重量の0.014%になった.Al2O3-SiO2酸化物系セラミックスの場合も,オゾン水に溶出するA1とSi原子は単純増加し,35日目の全溶出量は試料の重量の0.096%(約28wt%SiO2を含む試料の場合)と0.02%(約60wt%SiO2を含む試料の場合)になった.溶出した化学種はアルミン酸イオンやケイ酸イオンであろうと推察した.

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