lonone骨格を有するアミド, スルフィドおよびチオシアナト系化合物の合成とその生理活性

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タイトル別名
  • Synthesis and Physiological Activity of Amides, Sulfides and Thiocyanates with an lonone Residue
  • Ionone骨格を有するアミド,スルフィドおよびチオシアナト系化合物の合成とその生理活性
  • Ionone コッカク オ ユウスル アミド スルフィド オヨビ チオシアナト
  • Study on the Synthesis of Physiologically Active Substance. Part 18. Synthesis and Physiological Activity of Amides, Sulfides and Thiocyanates with an Ionone Residue.

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抄録

香料あるいは医薬品合成時の中間体として重要であるα-およびβ-lonone (1, 2) のケトン基を簡便な手法による反応を用いて, それぞれ対応するアミン体としたのち, 各種クロリド体との縮合反応により, 側鎖にアミド基, スルフィド基あるいはチオシアナト基を導入した16種類の化合物を合成した. これら縮合生成物について, 植物に対する成長阻害試験および抗菌・抗かび活性試験を行った. その結果, 細菌として枯草菌, 大腸菌および黄色ブドウ状球菌を, また糸状菌として黒かび, 青かびおよびトマトいしゅう病菌を用いた抗菌・抗かび活性試験では, とくに化合物1e, 1jおよび2jがいずれの菌・かびに対しても薬量濃度100ppmで完全に発育を阻止することが認められた. また, そのうちでも黒かびに対する蒸散性殺菌試験では薬量濃度0.01-0.001μg/mLの範囲において, ほぼ完全にかびの発育を阻止することが確められた.

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