リチウムイオン二次電池の開発と最近の技術動向

  • 吉野 彰
    旭化成工業株式会社リチウムイオン二次電池事業推進グループ, 130-6591 東京都墨田区錦糸3-2-1 アルカイースト17F
  • 大塚 健司
    現在 株式会社エイ·ティーバッテリー, 140-0002 東京都品川区東品川4-10-27
  • 中島 孝之
    現在 株式会社エイ·ティーバッテリー, 140-0002 東京都品川区東品川4-10-27
  • 小山 章
    現在 株式会社エイ·ティーバッテリー, 140-0002 東京都品川区東品川4-10-27
  • 中條 聡
    現在 株式会社エイ·ティーバッテリー, 140-0002 東京都品川区東品川4-10-27

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Lithium Ion Battery and Recent Technology Trends
  • リチウム イオン 2ジデンチ ノ カイハツ ト サイキン ノ ギジュツ ドウコウ

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説明

携帯電話,ノートパソコン,カムコーダー等の電源として広く用いられているリチウムイオン二次電池の開発経緯と技術動向について述べる。導電性高分子ポリアセチレンの研究がこのリチウムイオン二次電池の開発の原点であった。ポリアセチレンを二次電池の負極に用いようとの試みが炭素質材料負極へと展開し,ほぼ同時期に見いだされた正極材料であるリチウムイオン含有金属酸化物LiCoO2と組み合わされ,現在のリチウムイオン二次電池が完成した。商品化されて以降の電池特性の改良,特に容量の向上は著しく,現在では商品化当初の約2倍になっている。この容量向上は主として負極炭素質材料の改良により達成されてきた。この背景にはπ電子化学という新しい学問領域の進歩があり,次々に新しい炭素質材料が開発されてきた。<BR>今後,これらの改良開発によりリチウムイオン二次電池の特性はさらに改善されていくものと思われる。

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被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (27)*注記

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