酸感応性ポルフィリンのホトクロミズム

書誌事項

タイトル別名
  • Photochromic System of an Acid-Sensing Porphyrin
  • サン カンノウセイ ポルフィリン ノ ホトクロミズム

この論文をさがす

抄録

溶媒の光分解により発生する塩化水素の付加・脱離によって生起するポルフィリンのホトクロミズムを検討し, 溶媒とポルフィリン置換基のホトクロミズムに及ぼす効果を明らかにした. その結果, 溶媒としては50% 2-クロロエタノール (酢酸エチルとの混合溶媒) が, 光照射によりすばやく塩化水素を発生する点および熱により容易にポルフィリン塩酸塩から塩化水素を脱離する点から適当であることがわかった. また, ポルフィリンとしては5, 10, 15, 20-テトラキス (4-トリフルオロメチルフェニル) ポルフィリン (CF3TPP) が, その十分な耐光性のために適していることが明らかとなった. CF3TPPと50% 2-クロロエタノールからなるホトクロミック系は, 光と熱による塩化水素の付加・脱離の繰り返しに対して安定であることも併せて明らかにした.

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ