大環状ジ-およびテトラアミドの合成と遷移金属イオンの捕捉能

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  • Syntheses of Macrocyclic Di- and Tetraamides and their Binding Ability with Transition Metal Ions
  • ダイカンジョウ ジ オヨビ テトラアミド ノ ゴウセイ ト センイ キンゾク

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抄録

大環状テトラアミド(L1)およびジアミド(L2,L3)を合成し,遷移金属イオンの捕捉能と錯組成ならびに抽出平衡定数を測定した.<BR>配位子L1,L2,L3はいずれもピクリン酸ナトリウムの共存下でCu2+イオンをよく抽出し,とくにL3は強酸性下においても高い抽出率を示した.そして,これらの配位子は錯形成に際してアミド水素を解離せずにCu2+イオンと陽イオン錯体を形成し,その錯組成比(配位子:Cu2+)は1:2(L1)および1:1(L2,L3)が得られた.抽出平衡定;logKexはL1<L2<L3の順に大きくなることが認められた.<BR>さらに,L3はCo2+,Ni2+,Zn2+イオンともそれぞれ1:1陽イオン錯体を形成し,高い抽出率を示したが,Cu2+イオンとの混合溶液からの抽出ではCu2+イオンのみを選択的に抽出した.また,L1はCo2+,Ni2+イオンを,L2はNi2+イオンを若干抽出することが認められた.

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参考文献 (23)*注記

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