4-ビニルピリジン-スチレン共重合体系荷電型逆浸透膜

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タイトル別名
  • A Cationic Reverse Osmosis Membrane Derived from 4-Vinylpyridine-Styrene Copolymer
  • 4‐ビニルピリジン‐スチレン共重合体系荷電型逆浸透膜

抄録

4-ビニルピリジン-スチレン共重合体を素材とする荷電型逆浸透膜の製膜条件と得られた膜の性質について検討した。弱塩基性膜では逆浸透膜としての性能をほとんど示さない。そこで,共重体にα,ω-ジヨードアル力ンI(CH2)nIを反応させ,分子間で四級化と橋かけを行なわせて強塩基性膜を得た。この膜は,0.5%NaC1で80kg/cm2の測定条件で,透過流束2~10l/m2・h,塩排除率90~97%の性能を示した。膜の塩排除率(Rs),透水係数(k),含水率(H)との間には,k=A・exp(-BRs),k=・exp(-B'・(1-H)/H)の関係が成立した。また,複合膜は共重合体をkoN,N-ジメチルアセトアミド-エチルメチルケトンの混合溶媒に溶解したのちα,ω-ジヨードアルカンを添加し35℃で30分反応させ,まだ流動状態にある溶渡をポリプロピレン製多孔膜上に薄膜状に流延し,溶媒を蒸発させたのち65℃で30分熱処理して得だ。複合膜は,透過硫束13,4l/m2・h,塩排除率97%の性能を示し,透過流束は操作圧の増加にしたがい直線的に増加するが,塩排除率はほとんど変化しない。

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