クロム-無定形ホウ素混合粉末の固相反応およびメカノケミカル工程を経由してのホウ化クロムの合成

  • 飯泉 清賢
    東京工芸大学工学部応用化学科,243-0297 厚木市飯山 1583
  • 久高 克也
    東京工芸大学工学部応用化学科,243-0297 厚木市飯山 1583

書誌事項

タイトル別名
  • Syntheses and Sinterings of Chromium Borides via Solid-state Reactions and Mechanochemical Processes of Chromium-Amorphous Boron Mixed Powder
  • クロム ムテイケイ ホウソ コンゴウ フンマツ ノ コソウ ハンノウ オヨビ メカノケミカル コウテイ オ ケイユ シテ ノ ホウカ クロム ノ ゴウセイ

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説明

耐熱材料あるいは硬質材料として期待されるホウ化クロム材料の開発のための基礎研究として,クロム-無定形ホウ素混合粉末の固相反応およびメカノケミカル(MC)工程によるホウ化クロムの合成を行った。Cr-B混合粉末から出発して固相反応を行い,従来不明確であったホウ化クロムの生成条件を明らかにするとともに,反応温度1400-1500°CでCr2B,CrBおよびCrB2の単一相を得た。これらのホウ化クロムの粉末は難焼結性のため加圧焼結を行ったが,得られた焼結体のなかで最も優れた性質を示したのはCrB2であった。またMC工程を用い,Cr-B(モル比1:2および1:1)混合粉末を遊星型ボールミルで20-40hMC処理後,それぞれ900および1000°Cの加熱でCrB2およびCrB粉末を得た。次にMC処理したCr-B(モル比1:2)混合粉末の無加圧および加圧焼結を行った。この焼結は未反応部分のCr-B間の反応熱によって促進される反応焼結である。MC処理により難焼結性Cr-B混合粉末が無加圧で焼結できること,またMC処理を経由した加圧焼結では焼結温度が低下し,焼結体の硬度が向上することを明らかにした。

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参考文献 (66)*注記

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