紫外吸収スペクトルによるメラミンのヒドロキシメチル化反応の研究

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Ultraviolet Spectroscopy to Studies on Hydroxymethylation Reaction of Melamine
  • 紫外吸収スペクトルによるメラミンのヒドロキシメチル化反応

抄録

メラミンの紫外吸収スペクトルの極大吸収波長は, ヒドロキシメチル基の導入数の増加にともない長波長側にほぼ直線的に移行することを見いだし, この現象を利用してメラミンのヒドロキシメチル化反応の追跡, およびイオン交換クロマトグラフとの組み合わせによる (ヒドロキシメチル) メラミンの分子種分布測定法の検討を試みた。<BR>メラミンのヒドロキシメチル化反応は可逆の二次反応として取り扱うことができ, メラミン濃度が1/30mol/l 程度の希薄溶液においては平衡定数Kは 2.7~3.5と小さく, 逆反応が相当大きい結果を得た。ヒドロキシメチル化反応の活性化エネルギーとして 24.5~25.0kcal/mol の値を算出した。また, (ヒドロキシメチル) メラミンの解離反応は不可逆の一次式で示され, 活性化エネルギーとして 25.0~25.4kcal/mol の値を得た。これらの値は鐙換したヒドロキシメチル基の数, 反応時の pH によってほとんど変化しなかった。一方, イオン交換クロマトグラフ法との組み合わせにより測定された各種 (ヒドロキシメチル) メラミンの分子種分布の値は, ペーパークロマトグラムおよび化学分析から予知される値とほぼ一致し, この分析法の適正性が立証された。

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