リグニンスルホン酸ナトリウムのオゾン分解による分子量色度,生物分解性,活性炭吸着性および有害性の変化

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  • Variation of Molecular Weight, Color, Biodegradability, Activated Carbon Adsorbability, and Toxicity by Ozonolysis of Ligninsulfonic Acid Sodium Salt

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紙パルプ工場排水中の主成分であり着色要因物質であるリグニソスルホン酸ナトリウムを対象として,分子量,色度,生物分解性,活性炭吸着性,有害性に及ぼすオゾン分解の影響について検討した。<BR>総括的水質指標の変化から,無機化の程度は少ないが分子内の構造変化は確実に起こることが示唆された。限外炉過により低分子化が確認され,低分子有機酸類であるグリオキシル酸やシュウ酸が初期 TOC に対して 1~2% 検出された。低分子化にともなつて脱色が効果的に起こり,脱色過程はオゾ ン投与速度を考慮に入れた擬一次反応速度式で表された。 BOD5/TOC で表される生物分解性は消費オゾン量の増加とともに初め増加するもののその後いったん低下し,再度増加した。活性炭吸着性は消費オゾン量および活性炭添加量に依存して変化した。全有機ハロゲン化合物およびトリハロメタン類の各生成能で表される有害性は反応初期にいったん増加するがその後しだいに低下し,オゾン酸化後に活性炭吸着を行うとさらに低下した。

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