ケイ酸塩ガラスの硫化水素による応力腐食反応

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タイトル別名
  • Stress Corrosion of Silicate Glasses by Hydrogen Sulfide
  • ケイサンエン ガラス ノ リュウカ スイソ ニヨル オウリョク フショク ハン
  • けい酸塩ガラスの硫化水素による応力腐食反応

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説明

硫化水素雰囲気下で,石英ガラスおよびソーダ石灰ガラス中のクラック速度を応力,温度,濃度の関数として測定し,ケイ酸塩ガラスの硫化水素による応力腐食反応を検討した。水蒸気による応力腐食反応にくらべ,反応速度は遅いが,反応次数は同様に1であることがわかった。硫化水素による応力腐食反応の見かけの活性化エネルギーのうち,応力に依存しない成分は石英ガラスでは37kcal/molソーダ石灰ガラスでは27kcal/molとなり,水蒸気の場合よりもそれぞれ数kcalずつ大きい値となった。石英ガラスとソーダ石灰ガラスのこの活性化エネルギーの差は,結合力の弱い網目修飾イオンの存在による構成原子の結合力の違いに,また腐食物質としての水蒸気と硫化水素の差はこれらの気体分子の大きさと極性の違いに起因させることができるが,腐食反応自体にぼ本質的な差は認められなかった。

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