スチレンのラジカル重合におけるメタノールの影響

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence of Methanol in Radical Polymerization of Styrenet
  • Studies on radical polymerization in inhomogeneous system. I. The influence of methanol in radical polymerization of styrene.

説明

50vol%までのメタノール存在下でスチレンのラジカル重合を行なった。低メタノール濃度(20vol%)では,白濁しないが,メタノール濃度が30vol%以上の系では白濁し沈殿を生じた。しかし,モノマー次数は1.4,開始剤次数も0.5であり,良溶媒系とあまり変わらない。RpとR1からもとめたkt/kp2と1/PnとRpからもとめたkt/kp2はほぼ一致した。kt/kp2はメタノール濃度が増すと増大し,重合系の粘度との関係は,低メタノール濃度においては良溶媒系における関係と一致したが,メタノール濃度が40および50vol%ではこの関係から大きくずれ,停止が粘度以外の影響を大きく受けることがわかった。これは貧溶媒の存在により生長ポリマーラジカルの接近が助長されるためと考えた。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ