酸化亜鉛触媒の調製法と酸性質の関係

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  • Acid Properties of Zinc Oxide Catalysts Prepared by Several Methods
  • 酸化亜鉛触媒の調整法と酸性質の関係
  • サンカ アエン ショクバイ ノ チョウセイホウ ト サン セイシツ ノ カンケ

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抄録

亜鉛塩(塩化物,硫酸塩および硝酸塩)およびジエチル亜鉛を種々の方法で加水分解し,ついでその生成物を焼成(熱分解)して酸化亜鉛触媒を調製し,これらの触媒を酸性質測定,X線回折,DTA,TGおよび化学分析に供した。加水分解は,(1)亜鉛塩溶液にアンモニア溶液を滴下する方法(方法1),(2)アンモニア溶液に亜鉛塩溶液を滴下する方法(方法II),(3)均一沈殿法(HP法),(4)連続流通法(CF法)および(5)ジエチル亜鉛のヘキサン溶液を蒸留水に滴下する方法によって実施した。化学分析およびX線回折の結果,亜鉛塩の加水分解生成物(HP法の場合を除く)にはかなりの量の塩基性塩が含まれることが判明し,このことが酸化亜鉛触媒が示す強酸性(-3。3<H0≦1.5)の原因になっていることを明らかにした。とくに,塩化物を方法1で加水分解し,ついで焼成して調製した触媒は,その酸量値2.1mmolg-1に匹敵する1.6mmolg-1の塩化亜鉛を含んでいた。塩化物のHP法による加水分解生成物は主に塩基性炭酸亜鉛であることが判明したが,不純物として0.6wt%の塩化物イオンを含み,その焼成物は-3.3<H0≦1.5の強酸性を示した。一方,ジエチル亜鉛から調製した触媒は,0.01mmo1g-1(3.3<H0≦4.0)の弱い酸性を示した。

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参考文献 (14)*注記

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