瞬時混合共ゲル化法により調製したシリカアルミナゲル中のナトリウムの挙動 -比表面積, 固体酸, 触媒特性への残存ナトリウムの影響-

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タイトル別名
  • Behavior of Sodium in the Silica Alumina Gels Prepared by the Instantaneous Mixing Cogelation -Influence of Sodium on Surface Area, Solid Acid and Catalytic Properties-
  • シュンジ コンゴウ キョウ ゲルカホウ ニ ヨリ チョウセイ シタ シリカアル
  • Acidity and Catalytic Activity of Silica Alumina Gels Prepared by Cogelation Using Instantaneous Mixing Method. Part 3. Behavior of Sodium in the Silica Alumina Gels Prepared by the Instantaneous Mixing Cogelation. Influence of Sodium on Surface Area, Solid Acid and Catalytic Properties.

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抄録

シリカアルミナゲルをケイ酸ナトリウムと硝酸アルミニウムの水溶液から瞬時混合共ゲル化法により調製した. 洗浄工程では, ヒドロゲルのイオン交換水への高速かきまぜによる分散および游過による洗浄を0-5回繰り返したもの, さらに, アンモニア水による洗浄を1回行ったものまで調製した. 洗浄回数の異なるゲルのナトリウム残存量から, 洗浄によるナトリウム除去過程について考察した. また,残存ナトリウムが固体酸量, 1-ブテン異性化に対する触媒活性および比表面積に及ぼす影響についても考察した.<BR>シリカ成分の多い試料では, ナトリウムは一次粒子バルク固相に多く存在し, 洗浄により除去できないため, ナトリウム残存量が多くなった. ナトリウムは酸点を中和する作用があるため, ナトリウムの除去は, 潜在的酸点の回復をもたらし, 固体酸量, 1-ブテン異性化反応の速度定数の増加につながった. また, 強酸点の発現は, 表面電荷による粒子間の反発を引き起こし, 焼結が抑制され, 比表面積が増加すると考えた. 比表面積の増加は, 強酸領域の固体酸量の増加に一致した.

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