アルミナ担持硫酸ニッケル触媒による低温脱硝反応

  • 野島 繁
    三菱重工業株式会社広島研究所, 733-8553 広島市西区観音新町4-6-22
  • 鈴村 洋
    三菱重工業株式会社広島研究所, 733-8553 広島市西区観音新町4-6-22
  • 平野 正義
    中部電力株式会社電気利用技術研究所, 459-8001 名古屋市緑区大高町北関山20-1
  • 笹岡 英司
    岡山大学環境理工学部環境物質工学科, 700-8530 岡山市津島2-1-1

書誌事項

タイトル別名
  • Catalytic Reduction of NO<SUB>x</SUB> over NiSO<SUB>4</SUB> Supported on Al<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB> at Low Reaction Temperature
  • Catalytic Reduction of NOx over NiSO4 Supported on Al2O3 at Low Reaction Temperature.

抄録

アルミナ担持硫酸ニッケル触媒は,NH3還元剤としたNOx選択還元反応にて,90°C付近で高い脱硝活性を示した。本触媒はSO2濃度が高いほど,さらにNH3濃度が高いほど高活性を有する。本触媒を用いると,NO 250ppm-NH3 1000ppm-SO2 800ppm-O2 4%-H2O 8%-CO2 14%-N2バランスガス,反応温度90°C,GHSV750h-1の反応条件にて脱硝率は80%であった。本触媒が高性能を有する理由はNH3を活性化吸着するブレンステッド酸と吸着NH3を酸化する活性金属を有するためと考えられる。本触媒は100時間程度の安定な脱硝活性を維持する。それ以降徐々に活性が低下する。触媒の劣化原因は副生する(NH4)2SO4,NH4NO3の触媒への付着によることがわかった。劣化触媒は水洗処理で触媒に付着した(NH4)2SO4,NH4NO3を溶出させることにより,ほぼ初期の活性に回復した。

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参考文献 (1)*注記

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