書誌事項
- タイトル別名
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- Overturn of Polar Groups on Polymer Surface
- コウブンシ ヒョウメンジョウ ノ キョクセイキ ノ ハンテン
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説明
一般的にプラズマ放電処理によって疎水性高分子表面の水ぬれ性は向上するが,空気中に放置しておくと,接触角は徐々に高くなる。この原因に対して三つの説明が提案されている。それらは高分子表面の汚れ,表面粗さの変化,および表面上の極性基の反転および内部への移行に基づくものである。それらの中でもっとも主要なのは何かを確かめるために,著者らは表面のぬれ特性をsessile drop法による接触角測定によって研究した。その結果,もっとも確からしいのは,極性基の反転(たとえばポリエチレンに対して)および生成した極性基の内部への移行(たとえばシリコーンに対して)と判定した。その理由は,長時間水中に放置しておくと,ふたたび水に対するぬれがよくなるからである。<BR>さらにinverted bubble法を用いて前進接触角および後退接触角を測定することによってポリ(ビニルアルコール)(PVA)とセルロースヒドロゲルの水に対するぬれ特性を研究した。PVAでは接触角にはっきりしたヒステリシスが観察された。このヒステリシスはたぶんヒドロキシル墓の反転によるものである。反対に,セルロースでははつきりしたヒステリシスは現われず,前進接触角も後退接触角も130であった。これはセルロースのくり返し単位の化学構造に基づいて説明された。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1985 (6), 1079-1086, 1985-06-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679366563840
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- NII論文ID
- 130004158200
- 40002844073
- 10003056503
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- NII書誌ID
- AN00186595
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- COI
- 1:CAS:528:DyaL2MXltVGmsbw%3D
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
- http://id.crossref.org/issn/03694577
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- NDL書誌ID
- 3044168
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可