AlCl<SUB>3</SUB>-NaCl混合溶融塩中におけるWO<SUB>3</SUB>,MoO<SUB>3</SUB>およびCrO<SUB>3</SUB>の溶解度
書誌事項
- タイトル別名
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- Solubilities of WO<SUB>3</SUB>, MoO<SUB>3</SUB> and CrO<SUB>3</SUB> in AlCl<SUB>3</SUB>-NaCl Melt
- AlCl3-NaCl混合溶融塩中におけるWO3,MoO3およびCrO3の溶解度
- AlCl3 NaCl コンゴウ ヨウユウエンチュウ ニ オケル WO3 MoO
- AlCl3‐NaCl混合溶融塩中におけるWO3,MoO3およびCrO3の溶解度
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説明
AlCl3-NaC1混合溶融塩中への金属酸化物の溶解挙動に関する研究の一環としてWO3,MoO3およびCrO3の溶解度の測定ならびに溶解反応の検討を行なった。溶解度は炉内でシーソー運動が加えられているパイレックスガラス製の密封アンプル中で溶媒としての溶融塩と錠剤状に成形した酸化物が十分にかきまぜをうける条件で測定された。反応生成物の同定は粉末X線回折および溶融塩の色彩で行なった。WO3の溶解度は温度およびとくに溶媒中のAlCl3の濃度に依存した。たとえば220℃ におけるWO3の溶解度は=溶媒中のAlCl3が49mo1%の場合は0.33mol%,80mol%の場合は16.Omol%であった。その溶解反応は溶媒中のAlCl3が50=mo1%以上の場合は<BR>2AlCl3+WO3=WOCl4+2AlOClであると推定された。MoO3の場合も溶解度は温度および溶媒中のAlCl3濃度に依存するが溶媒中のAlCl3が50mo1%以下の場合でも大きな溶解度をもつ。たとえば200℃でAlCl3 40mol%の場合は20.5mol%,また80mo1%の場合は42.8mol%であった。溶解反応としてAlCl,濃度の高い溶媒中では<BR>2AlCl3+MoO3=MoOCl4+2AlOClが,AlCl3濃度の低い溶媒中では<BR>NaAlCl4+MoO3=MoO2Cl2+AlOCl+NaClが推定された。CrO3の場合はCrO3と溶媒中のAlCl3がすみやかに反応し酸素を発生しながらCrC13なる固体を生成した。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1982 (6), 1023-1028, 1982-06-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679366724224
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- NII論文ID
- 130004157302
- 40002843021
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- NII書誌ID
- AN00186595
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- NDL書誌ID
- 2454376
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可