書誌事項
- タイトル別名
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- Hydrogenation of Olefins Catalyzed by the Platinum-triphenylphosphine Complex Containing Oxygen Atom
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説明
Pt(O2)(PPh3)2をベンゼン中65℃ で水素と反応させると,オレフィンの水素化活性をもつ黒褐色無定形物質が得られた。元素分析,分子量測定,IR,MS,ESCA分析より,この錯体をPtO(PPh3)と同定した。スチレンの水素化は,スチレンに0次,H2圧に1次,Pt錯体に1次を示し,活性化エネルギーは53.5kJ・mol-1であった。1-ペンテンの反応では,水素化と異性化が競合する。1-ペンテンの水素化速度におよぼす溶媒効果は,THF>MeOH>MEK>トルエン>CH3CNであった。異性化した2-ペンテンのシス/トランス比は,CH3CN中でもっとも高く,他の溶媒中では差はわずかであった。PPh3添加は,水素化速度を減少させるが,水素化選択率を増加させた。共役オレフィン,三重結合化合物の水素化ではパラフィンも生成し,選択的水素化触媒の特徴を示さなかった。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1982 (3), 347-351, 1982-03-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679366839424
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- NII論文ID
- 130004060132
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可