AB<sub>5</sub>系水素吸蔵合金粉末上へのNi-PTFE複合膜電気めっき

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タイトル別名
  • Electroplating of Ni-PTFE Composite Film on AB<sub>5</sub> type Hydrogen Storage Alloy Powder
  • AB5系水素吸蔵合金粉末上へのNi-PTFE複合膜電気めっき
  • AB5ケイ スイソ キュウゾウ ゴウキンフンマツ ジョウ エ ノ Ni PTFE フクゴウ マク デンキメッキ
  • Electroplating of Ni-PTFE Composite Film on AB5 type Hydrogen Storage Alloy Powder.

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ニッケル水素化物電池の負極材料として用いられている水素吸蔵合金(MH合金)粉末表面上にNi-PTFE(PolyTetraFluoroEthylene)複合めっき皮膜を電気めっき法で形成することに成功した.MH合金は平均粒径が約50 μmでMmNi3.65Co0.75Al0.25Mn0.35(MmはMisch metalの略記号)の組成のものを用いた.粉末材料に電気めっきを行うため回転槽式めっき装置を設計試作し,遠心力を発生させ粉末試料とカソードとの接触を十分にして給電を行った.また,一定時間ごとに回転方向を逆転させてMH合金粉末とめっき液を攪拌できるように工夫した.得られたNi-PTFE複合めっき粉末試料表面ではめっき皮膜中にPTFE粒子が取り込まれている様子が観察され,比表面積はめっき前と比べて約3.5倍に増大し,多孔質になっていることがわかった.PCT測定の結果からは平衡解離圧,水素吸蔵量,ヒステリシスなどの水素ガス吸蔵放出特性が複合めっき皮膜の存在によって阻害されないことがわかった.さらに,高温アルカリ浸漬試験結果からは複合めっき皮膜の存在によりMn,Coといったイオンの溶出および腐食生成物であるMm(OH)3の合金表面上への生成が抑制されることがわかった.

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