リン酸-水素カルシウムニ水和物の脱水縮合

書誌事項

タイトル別名
  • Dehydration and Condensation of Calcium Hydrogenphosphate Dihydrate
  • りん酸一水素カルシウム二水和物の脱水縮合
公開日
1983-04-10
DOI
  • 10.1246/nikkashi.1983.494
公開者
公益社団法人 日本化学会

この論文をさがす

説明

リン酸-水素カルシウムニ水和物(CaHPO4・2H2O)は硫酸カルシウムニ水和物(二水セッコウ,CaSO4・2H2O)と類似の結晶構造を有するが,2.0molの結晶水のほかに0.5molの縮合水を有しているためにその脱水過程は二水セッコウのように単純ではなく複雑である。<BR>二水和物のTG-DTA曲線(加熱速度,5~10℃min)においては140,160,185℃ 付近に3段階の吸熱と減量が認められ,2.0molの結晶水はCa2+イオンに対して平等な結合をしていないことが推察された。上記加熱生成物のX線回折結果からは二水和物と無水和物の2相しか認められないが,ペーパークロマトグラフ分析の結果からは180℃付近からニリン酸基が,300℃付近から三リン酸基が出現し,二水和物の脱水と,無水和物の縮合,ニリン酸塩の縮合とが同時に進行していることが明らかとなった。オルトリン酸基および三リン酸基はかなり安定で,γ-Ca2P2O7は600℃付近までで完全に結晶化する。100℃ の等温加熱曲線では減量は0.5mol近の結晶水で平衡に達し,なんらかの中間相の生成が示唆されたが,X線回折図形からは新しい結晶相の存在は認められなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ