ZSM-5 合成原料における関東ロームの有効性と生成物の触媒特性

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タイトル別名
  • Kanto Loam as a Starting Material for the Synthesis of ZSM-5 Zeolite and Catalytic Properties of the Product
  • ZSM-5 ゴウセイ ゲンリョウ ニ オケル カントウ ローム ノ ユウコウセ
  • Special articles on zeolite chemistry and technology. Kanto loam as a starting material for the synthesis of ZSM-5 zeolite and catalytic properties of the product.

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説明

テンプレート剤を添加しなくても, 1,81wt% の関東ローム (図1a, 2a, 表1) を含む出発組成 (1) から, 448K, 24時間の反応によってZSM-5ゼオライトが合成できた (図1c, 2c)。しかし, 関東ロームを加えなかったときZSM-5が合成できなかった (図1b, 2b)。これらと図 3,4 から関東ローム中の腐植物質がZSM-5の合成に有効であると判断できた。反応温度438~463K, 水分93~98%においてZSM-5がもっともよく合成できたのは 448K, 95%, 反応時間24時間であった (図5,6)。この条件において出発組成に対する生成物を図7に示す線図にまとめた。生成物の種類は出発組成のNa20/SiO2 比に依存することがわかった。生成したZSM-5のH型の酸特性は従来法のZSM-5 (図1d,2d) とほぼ同じであったが, Na型のそれは従来法のZSM-5の値より大きかった(図8)。メタノールによるトルエンのアルキル化反応では, 生成したZSM-5のNa型は p-キシレンのみを生成したが, H型は従来法のものとの差は少なかった(表3)。その差は合成時にZSM-5に取り込まれた不純物に起因していると考えられた(表4,図9)。

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