書誌事項
- タイトル別名
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- Cementation of Nickel and Cobalt in Sulfate Solution
抄録
マンガンノジュールの硫酸浸出液から,ニッケルとコバルトを回収する方法として,セメンテーション法について研究した。<BR>ニッケルとコパルトをそれぞれ2g/l含む混合溶液に所定量のフェロマンガン粉,鉄粉を添加し,ニッケルとコバルトの同時セメンテーションを行なった。実験は窒素雰囲気でpHを一定にたもつため所定濃度の硫酸を加えて行ない,反応におよぼすpH,温度,鉄粉添加量および共存する銅(III)およびアルミニウムイオンの影響について調べた。<BR>ニッケルとコバルトの同時セメンテーションは,フェロマンガン粉,鉄粉により可能であり,ニッケルとコパルトをほぼ定量的に回収できた。還元鉄粉を用いてセメンテーションを行なう場合,液温80℃以上で反応中溶液のpHは4前後にたもち,添加鉄粉量は理論量の1.5~2倍程度で十分であった。銅(II)イオンはセメンテーション反応を促進したが,微量のアルミニウムイオン(0.005g/l)は反応を妨害した。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1981 (8), 1239-1244, 1981-08-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679367533952
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- NII論文ID
- 130004157071
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可