合成短繊維の付着特性が補強コンクリートの曲げ特性に与える影響に関する研究

  • 董 賀祥
    グレースケミカルズ(株) 技術部
  • 西村 正
    グレースケミカルズ(株) 技術部
  • 関 博
    早稲田大学 創造理工学部社会環境工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Interface Bond Properties of Synthetic Short Fibers on Bending Properties of Fiber Reinforced Concrete
  • ゴウセイ タンセンイ ノ フチャク トクセイ ガ ホキョウ コンクリート ノ マゲ トクセイ ニ アタエル エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

合成短繊維の付着特性と補強マトリックスの曲げ特性に関して実験により検討を行った。曲げ特性では曲げ試験によって曲げ強度と曲げじん性係数を求め,また,繊維とマトリックスの付着特性は付着試験によって付着強度と付着じん性係数を求めた。実験結果により,マトリックスとの間に強いケミカル結合を有するビニロン繊維は付着強度が高く補強マトリックスの曲げ強度も高い値であったが,すべり量が増加するとケミカル結合が喪失し引抜き荷重の低下が大きくなるため,付着じん性係数や曲げじん性係数は低い値となった。一方,ポリエチレン・ポリプロピレン系のブレンドモノフィラメント繊維の付着強度は低いが,単位体積あたりの表面積が大きいために付着じん性係数は高くなり,補強マトリックスの曲げじん性係数も高い値であった。すなわち,繊維の付着特性が補強マトリックスの曲げ特性に影響を及ぼすことを明らかにした。

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参考文献 (22)*注記

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