脳梁膝部~吻部より発生し腫瘍細胞が多様な段階の神経細胞性分化を示した鞍上部神経節膠腫の1例

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  • A Case of Suprasellar Ganglioglioma arising from the Genu-Rostrum of the Corpus Callosum composed of Tumor Cells in Various Stages of Neuronal Differentiation

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<p> 鞍上部神経節膠腫はまれであり, 過去に15例の報告を認めるのみである. 鞍上部は視神経/視交叉部/視床下部と透明中隔/脳梁に分けられ, 過去の報告ではいずれも視神経/視交叉部/視床下部から発生しており, われわれが検索したかぎりでは, 透明中隔/脳梁から発生した鞍上部神経節膠腫の報告はなかった. 今回, 21歳の女性で脳梁膝部~吻部付近から発生したと考えられるきわめてまれな鞍上部神経節膠腫の1例を経験した. さらに本症例においては神経細胞系腫瘍細胞が形態学的に多様な分化を示しており, 病理学的にもきわめてまれな所見を認めた. 発生部位および神経細胞系腫瘍細胞の分化段階において興味深い所見を呈した本症例について報告する.</p>

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